どーも。梅雨がないはずの北海道に続いている「蝦夷梅雨」に気分もジメジメ、公平です。
本日は、仕事で悩むことも多い上司との人間関係を解決してくれる、
ボスマネジメント(Boss Managment)という考え方についてお話します。
【目次】
【研究室、職場から学んだボスマネジメント(Boss Managment)の発想】
〔ボスマネジメントとは?〕
さて、みなさんは、
学校の先生や職場の上司の方々と良い関係を築けていますか?
もちろん、双方まったく不満もなく、気持ちよくコミュニケーションを取れていれば良いですが、
なかなか言いたいことが伝わらず、齟齬が生じてしまっているのが実際のところだと思います。
そこで、役に立つ考え方が「ボスマネジメント(Boss Managment)」という発想です。
簡単に言うと、ボスマネジメントとは、「上司をマネジメントする」という考え方です。
一般的な、「上司が目的を果たすために部下を動かす」という発想とは真逆ですね。
現在、あまり日本では浸透していませんが、アメリカではボスマネジメントの取組は進んでいて、
大学院にて、組織行動論を学ぶMBA(経営学修士)コースのカリキュラムにも取り入れられています。
では、ここで少し話が逸れてしまうかもしれませんが、この「ボスマネジメント」という考え方に至った経緯として、
僕自身の、大学時代の研究室に所属していたときの教授との実体験について、ちょっとだけお話いたします。
今でこそ、大学で勉強した専門分野とまったく違う仕事をしていますが、学部時代は、
理系として生体医工学(医学と工学をミックスしたような学問)という分野を専攻していました。
その際、なかなかテキトーな(自由度の高い?(笑))教授にいろいろ教えていただきながら、
その当時は就活もしながら残りの単位を取るための講義を取りながら、馴染みのない研究に日々奮闘していました。
最初こそ、ほとんど何も教えてくれなかった担当の教授に対し、研究内容の選択ミスしちゃったかな…と後悔もしましたが、
「こんなんじゃ社会人になって苦労する!」と自分を奮い立たせ、自分からその教授に寄り添うようにしました。
たとえば、どんなに腹の立つことがあっても、
「今は忙しい時期なのかな」
「ちゃんと相談や報告してなかったな」
など、すぐ断定的に相手のせいにはせず、一度立ち止まってみるようにしました。
そのような意図的な試みを、研究を通し卒業まで続けていると、心を開いていなかった(と思っていた)教授が、
いつの日か自分だけ可愛がってくれるようになったのです。
そして最終的には、他の研究を羨ましく思っていた研究し始め当初とは180°考え方が変わり、
その教授の元で研究をコツコツ続け卒論にまとめられたことを誇りに思うようになりました。
卒業時に、教授から書いていただいた色紙は、今でも大事に部屋に飾ってあります。
それ以外にも、たくさん事例はあるものの、今回の趣旨とは外れるので細かい具体例は省きます。
つまるところ、この体験から、「ボスマネジメント」の下地とも言える、
- 相手の状況を汲み取る
- 上司の好みを知る
- 的確な「報連相(ホウレンソウ)」
の3点を身をもって知った、ということを声を大にして伝えたいのです。
ちなみに、この考え方は
『7つの習慣』:「第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される」
に通ずるものがあります。
詳細については、ぜひ以下の記事をご参考にしていただければと思います。
↓↓↓
利他に生きる、その前に「利己に生きる」だろう。エゴと共存することが、協力し合う社会への道。【時々、まわりみち。】
〔上司をマネジメントする=自分を成長させるための資源〕
経験として研究室から学んだと言いましたが、これは仕事をしている今の職場でも大いに活きていると思います。
要は、ボスマネジメントにおいて最も大切なのは「自分の視点を変える」ということに尽きるということです。
当たり前ですが、組織である以上、上司の指示に従って仕事を行う基本姿勢は変わりませんが、
上司を「自分が仕事上の目的を果たすための必要不可欠な人物として戦略的に動かす」視点をもてば良いのです。
ちなみに、上司には以下の7つの機能があると言われています。
- 【キャリア・コーチ】なりたい姿を実現するための相談相手
- 【アセッサー】仕事の成果や部下の能力の評価者
- 【トラブルシューター】トラブルの処理役・謝罪役
- 【スタンパー】GOサインを出す承認者
- 【ハイパー・プロフェッショナル】ノウハウを教える師匠
- 【コ・ワーカー】できない仕事を代行するパートナー
- 【ネットワーカー】必要な人脈の紹介者
このような、「宝」とも言うべき上司特有の機能をうまく活用できるようになるには、
上司からの信頼を得て「ボスマネジメント(Boss Managment)」の力を磨いていく必要があるのです。
ただ注意しなければならないのは、
上司を利用し落とし入れて自分を優位にするのではない
ということです。
別に、嫌いな上司に復讐しようという曲がった考えでは決してなく、「上司をコントロールする」だけです。
こう言ったとしても、ボスマネジメントによってという考えに違和感を感じる方も多くいらっしゃると思いますが、
そのように考えてしまうのは、「上司を動かす」という考えが日本人にスッと受け入れられないからなんですね。
そこで、パラダイムシフトのための手助けをする一つの考え方として、
【上司をマネジメントする=自分を成長させるための資源】
と考えてみると、ボスマネジメントの本質に近づくかと思います。
つまり、先ほどお伝えした様々な機能を持つ上司ですが、その財産を資源として使うために、
「上司という役職に仕える」という発想からスタートすれば、仕事も楽しくなってくるはずだということです。
そうすれば、先生や上司の自己実現を手助けする行為を自主的に行うことができ、
必ずや、自分自身の夢や目標の実現へのスピードも飛躍的に加速することでしょう。
詳細な「ボスマネジメント」の手法について知りたいという方は、
ぜひ以下の本の中から、自分に合う一冊を手にしていただければ幸いです。
【まとめ:より良い上司とのコミュニケーションにて働きやすい環境づくりを目指せ!】
これまで、
「上司に従うのではなく、上司をマネジメントする」という「ボスマネジメント 」の考えをご紹介しました。
ただ、このような戦略的なマネジメント手法は、あくまで方法論でしかなく、最終的なゴールは、
「上司とのコミュニケーションを円滑にし働きやすい環境づくりを行うこと」です。
ここで強く伝えたいのは、
「ボスマネジメント(Boss Managment)」で下積みを重ね思い描いた理想の自分の姿に近付こう!
ということです。
実践してみると、意外と自分自身がゲームの主人公ように楽しめるようになり、
また自分とも合わないと思っていた人とも仲良くなることができ、まさに一石二鳥です。
もし、先生や上司などの自分と近しい年上の方と人間関係がうまくいってないなぁ…と感じている方がいらっしゃったら、
ぜひぜひ、実生活に「ボスマネジメント(Boss Managment)」を取り入れてみてはいかがでしょうか?
それでは、今回これにて失礼します。
皆様に、心よりの感謝を込めて。
公平